40年くらいまえになるかなー。エゴノキを知っているかな。文字どうり木全体に花を咲かせやがて1センチほどの実が木全体を覆う。まるでエゴイスト。そしてこの実にコクゾウムシという昆虫が卵を産みに来る。卵から幼虫になる。実のエキスを吸収してさなぎになる前に採取して釣りの餌にする。当時餌釣りが全盛だった頃、ウキが思うように売れなかった。生活費の足しにとこの虫の採取に乗り出した。有名釣具店にもっていったところ1個10円で買ってくれた。さらに川虫(ピンチョロ)をもっていったところ1匹20円になった。数年間ほぼ生活費の不足分は十分補えた。しかし釣り人口も徐々に減り餌釣りよりもルアー関係に移行していったので5年程で終了した。今日近くの森林歩道を通っていてエゴを見つけて懐かしかった。幼虫が入っているか否かは成熟した実の下に黒いボッチがあるのですぐわかる。保存は霧吹きで湿らせた新聞紙にくるんで野菜室入れておけば3か月くらいは幼虫のままでいるけど、うっかり霧吹きを怠ると虫になってしまうので注意。採取期間は6月末から8月くらいまでかな。

