じいちゃんお腹すいた。クラブ活動を終えた中1の孫娘が入ってきた。サーモンの握り寿司でいいか?。ヤッター。ママは何時頃帰ってくるの?7時くらいだって。だから夕飯は8時頃だと思うよ。だけどねえねが作ってくれていれば7時くらいかなあ。じゃあにぎりは小さいの4個ぐらいでいいね。今6時だから家に帰ればまた少し食べられるだろう。うん。ところでさあじいちゃん。なあに。あたしが貰った夜光貝の三点セットいくら位するの?。あげてねよー預けただけだよ。フンだ。返さねーよ。3点で2万円位かなあ。エンドユーザーまで行くにはその3倍くらいするんじゃないかなあ。


フーン。じいちゃんてすごいんだねえ。何が?皆欲しがってたよ。何処にも売ってないんだってさ。うーーーん。そうだろうな。夜光貝は硬くて加工がしずらい。その割には単価が安い。だから作る人がいなくなってしまうんだ。じゃあじいちゃんはどうして作ってるの?。卸屋さんと値段の取り決めをしてるからさ。卸屋さんは最低でも10組位買ってくれるけどね。でもメインはルアー関係だからね。そのあいまに作ってるからいくらも作れない。それじゃあ夜光貝に専念すれば。そうはいかない。こんどはルアーを売ってもらっている釣具屋さんからクレームが来るよ。じゃあ、あたしがどちらかやろうかなあ。アルバイト程度ならいいけど本職はだめ。でもアルバイト的でもやるんなら技術は全部教えるけど。ヨッシャー。この技術を墓場まで持っていくつもりだったけど、わずかでも希望が芽生えてきたかなあ。