好きと嫌いに関わらず仕事はしなければならない。タナゴ。2センチを上限にミクロン刻みで測定する。そして少しでも小さいほうがいわゆる横綱に近ずく。普通の釣りとは全く正反対。ハリを研いでくれと来る。最初は1000番の砥石で粗削りして2000,4000番と細かくしていく。砥ぎ料だけで1本2000円くらいになるから5本で10000円になる。俺はそんなに取らないが、500円は要求する。ほんとに贅沢な釣りだねえ。今は限られたところにしかいなくなってしまったが、東武東上線成増駅周辺にもいくらでもいた。昭和30年頃かな。池袋にだって水田があったからな。あれから65年。自宅にいて世界中の人と話ができるなんて誰が想像しただろう。当時を知る人もだんだん少なくなってきている。いつの時代も波に乗れる人とそうでない人の差は出てくるな。将来格差が出ないことを望む。

こんな小さなウキにもイニシャルは入っている。
