注文が来て納品、何回繰り返しただろう。納得いくものなんかゼロに近い。初期のころのウキ類が出てくるたびにこんなもの売ってたのかと顔が赤くなる。またその製品を買ってくれた人達に頭が下がる。しかし、買ってもらってお金をもらわなければ次の開発ができない。やっと買ってくれる人達が納得してくれる製品が出来るようになったが自分では納得していない。スキップマウスはクリアーのままで出すつもりだったが一部分に黒を塗ってそこに浮三しか出来ない金粉のチラシ塗りを施すようにした。チラシ塗は偶然出来たもので発明なんて高度のモノではないが情報は親しいお馴染みさんにも教えていない。教えなければ取り引きを辞めるというお得意さんもいたが、どうぞそのようにしてくださいと言って取り引きを停止した。だから貧乏なのかなあーーー。スキップマウスはここまで出来てイニシャルも印刷した。

皿頭の磯ウキに施してあるチラシ塗りをスキップマウスの黒い部分に施す。

イニシャルはスクリーン印刷を施してある。曲面だから難しいよ。今では誰も真似できない手法は俺一代で終わるだろう。

イニシャルの曲面印刷。