店長日記

1017

久々に見た光景だった。昨夜小田原厚木道路の小田原東ドライブインでワゴン車の釣人を見つけた。49年前金曜日の夜と土曜日の夜はどこのドライブインでも釣人がいないことはなかった。俺と同い年位の人たちがほとんどだった。どこにいっちまったんだろうあの釣人達は。釣を楽しむ形も変わって来たのは事実だが魚の数が圧倒的に少なくなったと思う。その原因は定かではないが海水温が高くなっていることも事実だろう。この分では当時あれだけいたメジナの姿が見なくなってしまう。釣ってくる人はそれなりにいるんだから場所とか仕掛けなんかも影響するのかなあ。昨夜あおき釣具店さんで名人級の方を紹介された。いろいろなアドバイスを頂いた。ゼロ浮力のウキを作るように言われた。作るのは得意なので来週の土曜日にサンプルを出す。何とかこの状況を脱したい。
ブダイウキの重さを計るので秤を探していたら天秤はかりが出てきた。

40年位前にデジタルのはかりが高かった頃に使った。匁単位なのでgに変換しなければならなかったが結構便利だった。0.1g単位までは正確に出なかったが充分商売にはなった。骨董屋さんにもっていったら3万円で引き取ってくれるらしい。聞いただけだ。これは親父の形見だから。親父は貴金属の細工をしていたが不安定な売り上げのため俺が小学校の高学年の頃にはサラリーマンになっていた。ずうっと取ってあったんだなあ。今は2液性の塗料を作るときにはデジタルのはかりを使ってる。
朝7時に家を出ると寒さで耳が痛かったいままでこんなことはなかった。今期一番の寒さだろう畑のあるところまで来るとがっちりとした霜柱があった。

清掃作業に行っているマンションに着くまでウインドブレーカーは着たまま。汗もかかなかった。ただ昼間の日差しは暖かかった。帰りの玉川上水の側道には水仙が揃って咲いていた。

家に帰ってきてブダイウキのガイドにセラミックビーズを入れようとしたら入らない0.1㎜ほど孔が小さかった。急いでジョイフル本田に3.3㎜のドリルキリを買いに行った。3.3㎜で開けるとスムーズにビーズが入った。

檜では入るが柳材では無理だったみたいだ。
午前中に銀行に行って変わった担当者と挨拶を交わしてその足で巣鴨に向かった。向かった先は本妙寺。先祖が眠る墓だ。

親父とお袋はなんだか解らなかったけど、仲が悪かったなあ。そんなわけでお袋は自分で生きてるときに墓を買ってそこに眠っている。おふくろの墓は弟が守っている。人には生き方があるから例え親であってもそれは尊重しなければならないしなあ。我々夫婦は墓の名義は娘夫婦に変えているから安心だ。今日行かなければいつ行けるかわからないからなあ。午後3時に帰ってきてあおき釣具店さんから修正を依頼された本流ウキの蛍光塗料部分を側面まで塗る作業をした。

ついでに他の物も塗った。お馴染みさんが来てここの所ウキばっかりだねっいいながら引き出しをガサゴソ。週末に管釣り行くんだって。奥の部屋で塗装をして作業場に戻ったらお馴染みさんはいなかった。2液性の接着剤がゴミ箱に捨ててあったのでアイを付けて帰ったなと思った。釣り場に行って皆に宣伝してくれてるらしい。
午前中に銀行に行って変わった担当者と挨拶を交わしてその足で巣鴨に向かった。向かった先は本妙寺。先祖が眠る墓だ。

親父とお袋はなんだか解らなかったけど、仲が悪かったなあ。そんなわけでお袋は自分で生きてるときに墓を買ってそこに眠っている。おふくろの墓は弟が守っている。人には生き方があるから例え親であってもそれは尊重しなければならないしなあ。我々夫婦は墓の名義は娘夫婦に変えているから安心だ。今日行かなければいつ行けるかわからないからなあ。午後3時に帰ってきてあおき釣具店さんから修正を依頼された本流ウキの蛍光塗料部分を側面まで塗る作業をした。

ついでに他の物も塗った。お馴染みさんが来てここの所ウキばっかりだねっいいながら引き出しをガサゴソ。週末に管釣り行くんだって。奥の部屋で塗装をして作業場に戻ったらお馴染みさんはいなかった。2液性の接着剤がゴミ箱に捨ててあったのでアイを付けて帰ったなと思った。釣り場に行って皆に宣伝してくれてるらしい。
ブダイウキを作っているがブダイの餌となるハンバノリについて、磯に生えているのだが漁業権があって自由に取れない。ならばワカメを使ってみようとかほうれん草がいいとかいろいろな案が出ているがあるTwitterフォロワーが都昆布を撒いたらブダイが食って来たという書き込みをいただいた。我工房のお馴染みさん達は間髪を入れずにそうか、その手があったかと勝ち誇ったように言っていた。安いし、海藻だし、人間が食べても美味いしで直ぐにテストに行くようだ。俺も明日伊東のゴロタ浜に行く予定でいたがあまりにも注文が増えてしまったのでウキ造り。もしこの都昆布でブダイが釣れるようなら初心者を増やす手段になるかもしれないしブダイウキの販売増になるかもしれない。この都昆布を海にまいてくれた方には感謝しかない。ブダイは美味い。かみさんは鍋が大好きだ。型崩れはしないしっかりとした歯ごたえはほかの魚には見あたらないほどだ。早く行ってみたいが仕事が優先。今かみさんが明日は墓参りに行くって。お墓は巣鴨の本妙寺。遠山金四郎、千葉周作ほか名のある方がたが眠っている。

昨夜8時真鶴のあおき釣具店さんに納品のため出発。高速道路の出口でかみさんがETCの料金を払ってなくて一般のゲートに入った。10時には真鶴に着いた。雨のためお客さんは少なかった。ピンクの特注品を届けたらまた注文をいただいた。本流ウキ(皿頭型の磯ウキ)鶴首を浮力ゼロにしてくれと言うことなのでガッテン。やりがいのある仕事をいただいた。

お客さんの注文どうりの品物を作るのが一番のやりがい。
ブダイウキを中心に本流ウキ(皿頭型の磯ウキ)を等を納品しなければならないのでその作業に掛かっていたが、紺を詰めすぎたらしい。かみさんから作業中止命令が出た。一応塗装は完了。

後はオモリなどの備品を付けて終了。

土曜日の夜納品できる。明日中に梱包までして土曜日は午後3時頃家を出て熱海港でカマスをやってみるかな。プラグは4個連。7時ころまでやってあおき釣具店さんに納品と行こうかな。
テスト釣行しなければならないがお客さんからの注文が優先するため来週に延期。作ったもののテストとどんなものが釣れてるかの情報を発信するのも重要な仕事。しかしお客さんからの注文が優先するため2週続けてテスト釣行を延期することは珍しい。ただ季節の魚を釣るための品物であればそれが優先することは間違いのないことだ。ブダイウキと本流ウキ(皿頭型の磯ウキ)を今週の金、土曜日に納品しなければならない。特注のピンクの本流ウキも。ただ今日1日でメドが付いた。明日中に仕上げて金曜日の夜行くことが出来れば一番いいんだが明日の進捗状況だな。

同時に多方から注文をもらうといろいろな行事も変更せざるを得ない。今回のテスト釣行で是非ともやってみたかったのはイシダイ、イシガキダイ、ブダイ等をプラグで狙うことだ。お馴染みさん達はすでに釣り方をマスターしているが我々は思うように釣りには行けないので重要なものだけのテストになってしまう。今回はお馴染みさんが力を入れて教えてくれたからぜひともやりたかったが納品の方が優先となる。特注品のピンクの蛍光塗りは金曜日の夜中に納品しなければならないのとブダイウキも同じに納品する。

特注品のイニシャルは直筆。
色塗りが意外と難しく時間がかかるようだ。高をくくっていたが2液性の塗料を使っているため時間がかかる。以前はかみさんが色塗りを担当してもらってたから気が付かなかったが結構細かいことをしなければならない。一度に厚塗りをしないこと。溶剤が塗膜の中に残ってしまう。それは衝撃に弱いし凸凹で見栄えが悪い。蛍光塗料を塗っていたらダレてしまう。メールでかみさんに聞いたら、薄めて2~3回に分けて塗るように言われた。

ルアーの場合は小さいので塗装はそれほど難しくはなかった。ほとんどがディップとエアーブラシなので技術はそれほどいらなかったがブダイウキののように長いものはコツがいるようだ。

乾燥、硬化するにも間隔をあけなければならない。当たり前だけど解ってないなあ。

詰めすぎ。

間を明ける。
家に来るお馴染みさんはルアーでイシダイ、イシガキダイ、ブダイなどを狙っている。行くたんびにあれを作れこれを作れと言ってくる。それに答えていろいろ作ってきたがまだ満足のいく釣果は得られていないようだ。来週の水曜日に伊東市のゴロタ浜に行くことを知ってかみさんにアドバイスしに来た。いいかオヤジ。ブダイを含めて石物はル引いてきてはだめだ。上からヒラヒラ落ちていく物に興味を示すから平べったいゲンゴロウやコチがいいよだって。

お馴染みさんが俺はこれで結構成績を上げているよと言って見せてくれたのは今販売していないパール色のゲンゴロウ。コリャ、いつ持ち出したこの野郎って俺が言ったら、忘れただって。かみさんが帰って来てお馴染みさんからいろいろ教わってた。お馴染みさんがかみさんにフォールだぞ、フォールって言うのでかみさん、うんうんって聞いてたがフォールって何って言い出した。お馴染みさんコケてた。それでも一生懸命教えてた。釣れるかなあ。
ゴロタ浜に行くって言ったらよっぽどいい思いをしたのだろう、目が輝いていた。8年位前に伊東市の新井のゴロタ浜で20㎝のベラを2匹釣った。その他にもバラシがかなりあったようだ。こんな所誰もやらない。その時は3㎝程のプラグを使ったようだ。だからといってこんなに持ってこなくてもいいだろうに。

せいぜい試しても2時間で3種類くらいなのにね。17,18日と連休だから遅くまでやるのかなあ。あおき釣具店さんに納品が最優先だからね。現地でアシスタントするのも大変だけど、この小さいプラグにアイ付けるの大変だよ。かみさん涼しい顔してじいちゃん根掛かりって言うからなあ。
ブダイウキを3種類作った。木曾檜、桐、バルサ。バルサはさらに2種類。今週の土曜日に納品する製品は12㎜径のほぼストレート。15、20,25㎝でふりこ型のトップ付き。

単価的にはこれが一番安い。15㎝が1,000円、20㎝が1,200円、25㎝が1,400円でプラス消費税。みな感度は良さそうだがお客さんがどう思うかだね。あと、あおき釣具店さんから皿頭型の磯ウキをピンクにしてくれという依頼があったのでそれも納品する。

お客さんのこだわりは百人百様。あおき釣具店さんに言ってくれれば何でも作るよ。それが浮三(ウキザ)の売りだからね。中には釣りに使わないでケースに入れてる人もいる。写真送ってくれるんだけど嬉しくなっちゃうね。来週の水曜日かみさんとブダイ釣のテストに伊豆方面に行く。かみさん、ウキ釣りもするんだけどブダイをルアーでもするんだって。我工房のテスターだからなんでもすればいいけど。自分が開発した4個連を試すんだって。可能性はあるかなーーー。釣れたら乗せるから楽しみに待っててねー。ウキ釣りで釣った物をルアーで釣ったて書かねえよ。かみさんが許さねーからね。キビシーんだよ。
ブラックバスだのルアーフィシングだのと世の中の流れに流されてきた。あれだけいた釣人ってどこ行っちゃたんだろうと思うくらい最盛期の頃を思い出す。アルバイトをしながら何とか守り続けて来た釣り具の仕事。やっと先が見通せるようになった。と思ったら78歳。そんなに長くは出来ないと思うが命ある限り前進していくつもり。後は怪我をしないようにする。先日の熱海で起きたような転倒事故などしないようにしていきたい。今はブダイウキを主体に進めていく。

条件に合った道具を作る。職人冥利に尽こんしゅうの納品なので明日は朝から塗装、イニシャル付け、蛍光塗装。1工程でも多く進めたい。かみさんが水、木曜日休みなので手伝ってくれるらしい。
その容姿から想像もつかない美味しさ。それはブダイ。50年程前磯釣りの人気を集めていたのはブダイだった。それも11月頃からのハンバブダイ釣りは列車が出るほど人気があった。そこにメジナが掛かってくると釣人達は海に放り投げていた。今そんなこと誰が信じるだろうか。グレだ、グレだと大騒ぎになったのはいつ頃なんだろうな。クロダイも同じでグレ、チヌとメディアが騒ぎ出したからかなあ。それよりも我工房でいま活気を帯びているのがブダイ。すなわちブダイウキ。作らないわけではないがあまり注文が来なかった。今は大量に注文が来ている。20年ぶりでソフトのバルサを削った。

とりあえずは今月いっぱいで100本位作るようだ。

17,18日と伊豆にブダイ釣のテストに行く。釣りごたえもあるし食べても美味しいからこれから人気が出て来るんじゃないのかなあ。
珍しく土曜日を入れてマンションの清掃作業は2連休半。注文をこなすにはいい機会だ。次々と増える能登地震の犠牲者に心が痛む。不明者を早く家族のもとに返したい。捜索活動を行っている関係者は皆さんそう思っていることだろう。何もできない自分たちがもどかしい。しかし仕事は待ってはくれない。もどかしさや歯がゆさを感じながら仕事を進めていくしかない。早く復興の道しるべを見たい。
50年も昔になる。都心から伊豆方面にブダイを釣る列車が出ていた。勿論ハンバノリを餌にしたハンバブダイ釣り。結構大勢の人が乗っていったと聞く。当時本格的じゃあないけどウキを作っていたので当時のおじさん達に作ってあげた。

30㎝前後のブダイをかなり貰った。ハンバブダイを釣る仕掛けはかなり独特だった、ウキに仕掛けを巻き付ける方法でウキを持って仕掛けを投げる。横になったウキから仕掛けが落ちていく。

そんな原始的な道具でもブダイは釣れた。魚が多かったのか釣人が少なかったのかは解らない。列車を出すくらいだから魚影は濃かったと思うし鉄道会社もそれなりのメリットはあったんだろう。釣具の進歩によりこの釣りはなくなったと思っていたら結構やる人が増えて来たみたいだ。今年はウキ類もかなり出そうだ。
朝起きて寒くはなかった。作業着の下に1枚だけで自転車に乗って1㎞も漕いだら汗ばんできた。いつもの畑は茶色の土で霜は降りてなかった玉川上水の側道に水仙が咲いていた。

早咲きなのか暖冬なのかわからないけど楽しみの一つだ。

南から上がっていた太陽も少し北の方から出て来るようになったきがする。まだ熱海で転倒した時の足、腰の痛みが残っている。今日は歯医者さんに行って来たので熱いものは食べられないので冷えてから食べる。
今朝未明書き込みを入れて11時にかみさんに起こされた。大丈夫?。何がと起きようと思ったら全身が痛い。ああそうか。昨夜カマスを釣るので夜釣りをしていて歩道から車道に移るとき高さを間違えて転倒したんだった。でも若い頃は高校球児ヘッドスライディング、スライディングキャッチで受け身はお手の物だった。通常の78歳であればどこか骨折していたかもしれないが受け身は今も身についていた。リールのハンドルは折れていた。

かみさんが駆け寄ってきて救急車と言ったので大丈夫と言って1分位仰向けになっていた。起きて釣りを始めたのでかみさんはほっとしていた。こういう時って寝た後がいたいんだと解った。朝、痛いけど食べるものがないので買い出しに行った。お馴染みさんがいた。なんだその歩き方は、と言われた。訳を話したらばか、ドジの連発。あまりみんなの前で言うなよと思っただけ。まあ、心配してくれてるんだろうから。注文が多いので今日から削り。手直し、新規開発。今年も休めねーな。