店長日記

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苦手な仕事はいつも外注だった。その間に自分の仕事が出来るからなんだけど。10時間かかるところを2時間で済むならそれに越したことはない。朝7時にかみさんを会社まで送っていき帰って来てから直ぐにヨリモドシの半田付けに取り掛かった。ロンブー亮さんの釣りなら俺に任せろを見てから仕事にかかる。この番組は非常に正直で好きだ。釣れない時だってある。そういう番組だ。スタッフの方たちには感謝する。さて仕事の話に戻って。8時から初めて10時に終わった。以前では10時間かかっていたがかみさんの作ってくれた治工具のおかげでとんでもない時間短縮が出来た。

たったこれだけのピンのおかげだ。ヨリモドシに半田が付きにくいようになっている。11時から奥多摩の日向和田でイタドリの芽を取りに行ってきた。

繊維質は多いしアマ酸っぱい。Twitterで作り方を教えてもらったので3分位茹でてツナ缶とマヨネーズ和え。なんて美味いんだ。Twitterでお礼を言った。かみさんは食べない。なぜなら子どもの頃牛に食べさせるものだったらしい。いいよ食べなくったって。これで俺が全部食べられる。!!!。今日はカレーなのだが作っているうちイタドリのサラダでご飯を一杯食べた。

これだけ早くできたのはかみさんの治工具のおかげだ。木は削れるけれども金属の加工となると慣れないせいもあって不安が先走っていたがそばに心強い相談相手がいたので助かった。治工具は全部かみさんが考えてくれた。効率が非常に良かった。ヨリモドシに半田が付かないようにピンだけのモノとかバネ線を均等にするためのゲージ。

バネ線を同じ長さにするための先の詰まったパイプ。同じ長さに曲げるためのパイプ。思ったより時間はかからなかった。1日1工程として10日で済みそうだ。木曜日には納品できそう。次はお馴染みさん達のルアーロッドだ。矯正からなので7本で2週間くらいかかりそうだ。
天秤の部分のハリス止め加工をするための治工具を作っている。今日はヨリモドシの加工をするんだがハリス止めの加工と焼き戻しの治工具の事がひらめいたので色々作ったが結局単純な板とパイプで充分だった。

ハリス止を作るときにバネ線を一定の長さで曲げるためのパイプ。

曲げたハリス止めの部分を焼き戻しするための板で余分なところに炎があたらないようになっている。かみさんが中学生の頃農作業を手伝わされていた。その時如何にして早く終わらせるかを考えてあまった時間を遊びに使っていた。その考えに家族は何も言わなかったらしい。その知恵が社会に出た時大いに役立ったんだろう。今も大変ありがたく思っている。出来てしまえばこんな簡単なものがって思うかもしれないがそれは結果論だね。
20本ほど半田付けをかみさんに見てもらった。ちょっと半田が多いけどステンレスだからこのくらいのがいいかな。OKが出たので一気に150本半田付けした。

2時間で終了した。やはり経験のある者がいるということは心強い。

次の工程はヨリモドシの半田付け。そしてステンレスバネ線の焼き戻しをして自動ハリス止めの加工。残り5工程あるので納品は来週の土曜日。

今日はかみさんが夕飯を作ってくれた最後のアユの南蛮漬けとナス、ピーマン、豚肉の味噌炒め。ウメーーー。明日の昼の弁当はこれも最後でウグイの甘露煮。かみさんがよく飽きないねーって言うから味付けを調整すればけっこう飽きないよ。
2㎜の真鍮パイプに0.4のステンレスバネ線をセットして半田付けの準備万端。

憂鬱だった半田付けはかみさんがいてくれて気が楽になった。明日中には終了するだろう。しかしかみさん当時はコンピューターの走りのようなものの開発に加担してたようだ。プリント配線基板やケースに至るまで上司の要望に応えて細かい作業をしていた。19歳の女の子がベテラン職人に交じって同等の仕事をこなしていた。この時腕に職を付けることがいかに大事か知らされた。現に74歳になった現在でも会社の歯車となって重宝されている。今日強い南風が吹いたので三浦半島の小磯にメバル、スズキのチャンスだったのだが疲労がかさなって倒れてはもともこもないので思い切って休みにした。来週は行くんだって張り切ってる。家の前に誰かが置いて行った発泡スチロール製の植木鉢にスズランの花が咲いていた。取りに来るといけないから暫くそのままにしておくけど可憐な花だね。

当時かみさんといた職場で難しい仕事は上司が直接かみさんに頼んでいた。何でもこなしていたから重宝されたんだろう。と言っても19歳だよ。中学卒業して4年間でどれだけのことを覚えたんだろう。今となっては大変ありがたい。さて半田付けのレイアウトをしてもらって実際の半田付けをしてもらった。

5本やってもらったが綺麗に流れている。

俗に言う芋半田ではない。少しの半田で付けることが大事。

あとは慣れさ。10本位診ててもらった。ちょっと半田が多いから細い半田を使ってみなって言われてなるほどと思った。20本ぐらいでOKが出た。不具合対策も知っているんだなと思った。
どうして気が付かなかったんだろう。職場結婚だったし、お互いの仕事が何しているか一番わかっていたのに。2㎜の真鍮パイプに0.4㎜の孔を明けるので苦戦をしていた。じいちゃん何苦戦してんだ。1本孔空けるのに5分位かかってんだ。ちょっとどいてみろ。と言ってボール盤の前に座った。そばにあった20本を5分かからずに明けてしまった。銅や真鍮はドリルキリを押し付けたままでは明かないんだ。押したり緩めたりすることによって明くのさ。そうだなあ。かみさん銅板に1㎜以下の孔明けるの名人級だったもんな。その当時会社ではベテランを含めて小さい孔を明けられる人少なかったなあ。こんな所でかみさんに救われるとは思ってもみなかった。

そう言えばその当時半田付けもやってたなあ。十字天秤があと500本位来そうだから助かったあ。今日は弁当にウグイの甘露煮を持って行った。同僚にはよくやるねーって言われた。

ハイテクを担ってきた職人さんたちが目に見えて減ってきている。2mmの真鍮パイプに0.4㎜の孔をあけるのに以前は外注してやってもらっていたが高齢のため辞めてしまった。真鍮とステンレスバネ線に半田付けする職人さんも同じく辞めてしまった。結局全部自分で加工するしかなくなった。その旨を卸屋さんに伝えて了解を取った。かつて高度成長期、好景気などを下から支えた人たちだが寄る年波には勝てない。今は孔開けだけど次は半田付けが待っている。やるしかないけど職人さんに頼んでいた時は楽だったなあ。なんか楽に出来る方法ないかな。ないな!!!。

孔開いてるの見える?。
上野原は渓流魚からアユ対応のため水の量が多い。そのためどうしてもポイントに入れるには腰まで浸かってしまう。流れは緩いが3時間近く浸かってると流れと反対の方向に力を入れる。そうすると疲れが後になって出てくる。疲れたあ。来週は休もうよ。ということで来週は休み。ところで若いお馴染みさんが目と鼻の先にあるクリアーケースを見て、師匠ここにも4個連あるよって。ああ?ホントだ。15年くらい前大手釣り具さんが4連のルアーを出したときに我工房にも注文が来た。二番せんじのような気がしてそれほど作らなかった残りだろう。

でもかみさんが2時間ちょいで30匹以上上げるんだからもう一度生産を開始してみるか!。かみさんが言うように今までのプラグとはレベルが違うようだ。かみさんが言うと信憑性があるからな。
上野原は渓流魚からアユ対応のため水の量が多い。そのためどうしてもポイントに入れるには腰まで浸かってしまう。流れは緩いが3時間近く浸かってると流れと反対の方向に力を入れる。そうすると疲れが後になって出てくる。疲れたあ。来週は休もうよ。ということで来週は休み。ところで若いお馴染みさんが目と鼻の先にあるクリアーケースを見て、師匠ここにも4個連あるよって。ああ?ホントだ。15年くらい前大手釣り具さんが4連のルアーを出したときに我工房にも注文が来た。二番せんじのような気がしてそれほど作らなかった残りだろう。

でもかみさんが2時間ちょいで30匹以上上げるんだからもう一度生産を開始してみるか!。かみさんが言うように今までのプラグとはレベルが違うようだ。かみさんが言うと信憑性があるからな。
まだ駆け出しの頃十字天秤(写真)の注文をもらった。当時1本120円で買い取ってもらった。1シーズンで1000本位出た。多摩川、江戸川、中川至る所にシーズンになると手長エビ釣りの人が大勢いた。当時年配の人たちが多数を占めていたのでいまご存命なら100歳は優に越しているだろう。そんな賑わいは遠い昔だ。いまも1シーズンで300本位出ているからそれなりのファンはいる。手長エビ!!!。何と言っても美味い。家のお馴染みさん達も2,3回釣りに行くらしい。釣ってきたら井戸水がないからペットボトルの水で泥抜きをするらしい。2回位泥抜きをすれば美味しいので家にもおすそ分けを受ける。酒飲みはいくらでもビールを飲んでしまうんじゃないかな。手長エビが死んでしまっては泥は抜けないのでぶくぶくを持って活かして持って帰ることが条件。何度も言うけど美味い!!!。

じいちゃん!。4個連の黒金と白パールこの2種類あればぜんぶ釣れるよ。うーーーーーん確かにいえるな。私これだけ手ごたえのあるプラグ初めてだよ。そりゃあそうだけど釣れる要因はほかにもあるよ。まず第一にキャスティングがうまくなったこと。それからポイントを探すのがうまくなったこと。あとは執念とツキだと思うんだ。もう少し決め打ちしないでいろんなもの使ってよ。そりゃあそうだね。家は製造会社だもんね。羽根つきマイクロプラグなんか忘れてたよ。でもいままでカーボンロッドしか使わなかったけど竹竿ってすごいしなりだね。昨日とっきゅ水が多くて立ち込めなかったから硬めの竿で7~8ftの竿つくっといて。

かみさん上野原のお馴染みさんに聞いたみたいで、じいちゃん!。ここには相模湖からの戻りヤマメがいるんだって?。ああいるよ。アユの放流が始まる頃相模湖からやってくるみたいだね。だから去年アユの友釣りの時何度も水中糸を切られたろう。ああそうか。あんな大きいのがいるんだ。俄然やる気になったがゴールデンウイーク過ぎたころじゃないと掛かる確率は低いな。だから今のうちキャスティング、ポイントの見分け方を練習しておかないとな。なんて言ってるとなんと!!!。今日は30㎝級のウグイを30匹じゃあきかないんじゃないかなあ。8連チャンなんてのもあった。

ラスト!!!。

ヒットルアーは4個連。昨日とっきゅで作ったのは錘が足らなくてだめ。下の2個だけ。今日は12匹までは数えていたそうだが。まあ気持ちよさそうにキヤッチ&リリースを繰り返していた。土地の人が数人見学してた。

昨日、今日と暖かいので川の水温も多少上がってると思う。かみさん先週の事がまだ忘れられないらしい。俺とっしてはどこでテストしても変わりないのでかみさんの行きたいところに任せている。ただ2日で4個連を作るとなるとキツイ。どうしてもじぶんの選んだポイントで4個連を試したいのだろう。だから塗装は私がするなんて言ったんだな。この調子でいくとメバル、スズキも4個連を使うんじゃないかな。リバースポット早戸に行っても使うって言ってた。

先が尖がっているとリールを巻くとき乱巻になってしまうので水中での抵抗を上げるため先頭に窪みを付けた。

明日はバーベキューもやるんだって。
先週の水曜日にロストした4個連を作ってくれって。充分時間があったでしょう!。出来ないって言ったら削ってくれたら私が色を塗っとくだって。よっぽど4個連が気に入ったんだろうなあ。それと大自然の魚とのファイトは今まで味わったことがなかったんだろうなあ。先週の40㎝のニジマスなんか何度もドラッグを鳴らしてた。ひきつった顔は相変わらずだがランディングまで出来るようになったのは進歩だろう。さあ削るか。左から桂4本、桑2本、木曾檜4本。全部やったら夜中だな。

朝9時まで寝てたら、じいちゃん上野原いくぞ!!!。今日は疲れたから寝てる。なに!テスターしてやってんだろう。解ったよ。その代わり行だけ運転頼むよ。OK。余程水曜日の入れ掛かりが楽しかったんだろう。午後2時に到着。水は多いし、水温も低いからこの前のようにはいかないよ。膝より上は駄目だよ。解った。ポイントまで行かないヨ。見れば又下まで入ってるから急いで下流に陣取った。とにかくウエダーに防寒ズボンでも冷たい。すると午後3時頃じいちゃん来た。

かなりの格闘の末自分でランディング。40㎝のニジマス本命だった。

満月にしなった竹竿。ドラッグが効いてるから大丈夫。顔はかなり引きつっていた。でも助けては言わなくなった。その後ウグイの15㎝を追加。これはリリース。余裕だなって言ったら親指立てた。5日の水曜日も上野原だって。そして朝から来て自炊するらしい。ま!しょうがねぇなぁ。じいちゃん!。竹竿ってすごい粘りだねだって。
自然河川での35㎝のウグイが余程印象に残ったんだろう。今だに手ごたえが残っているらしい。じいちゃん!。明日上野原に行こうかって言って来た。月曜日お互い仕事だから長くは出来ないけど。ところでさあ竿1本折っちゃったんだ。えーーーどれ?。ああいいよ2ねん物の竹使ったからなもろいんだよ。1年物じゃないと柔軟性がないからな。ありがとう。

明日持っていくプラグ。アロワナと4個連。そしてフライロッドで羽根つきプラグを試してみるか。

大物が掛かるのはワカサギがいる今だけかもしれないしな。ポイントは至る所にある。
一昨日上野原で合わせをすれば20匹近くゲット出来たと思う。ウグイもニゴイも上唇は結構硬い。合わせを入れることによってフッキングを確実にする。かかった時のパニックはなくなった。キャスティングも遠投できるようになった。その日かみさんが最も感じたことは自然のたくましさだろう。管釣りが主だったのでポイント探しが全くつかめなかったからオデコの連続だった。だから今回初めてポイントを自分で見つけた。結果は一昨日の書き込みで書いたように大物の連続ヒットだった。やっと魚のいる所を自分で見つけた。かなり感激していた。釣り人は誰でも同じであろう。来週の水曜日には三浦半島の小磯に行く予定だったが、上野原でもう一度やりたいということになった。35㎝のウグイには何度もドラッグを鳴らしていたからその力強さを知ったって。まだ来週の水曜日位はワカサギも留まっているだろうからいろいろ試すようだ。ここでかみさん一つ疑問を投げかけてきた。じいちゃん!。ルアーを引いてくると大きな黒いものがついてくるんだよね。なんだろう。ああ。あれはオスのワカサギの集団だな。なにそれ。ルアーをメスと間違えてたんだと思うよ。

いい事教えてくれたね。だから最初にワカサギのオスがスレで掛かって来たんだよ。上野原では今後いろんな釣りができると思うよ。ニゴイは食べても美味いし引きが強いからスポーツフィッシングとしてもターゲットになるしね。アユが始まればもっと面白くなるなあ。
昨日の釣果。ウグイ35㎝頭に8匹、ニゴイ55㎝1匹。全部ワカサギのオスを食べていた。ウグイは開いて干してスモークと甘露煮にする。ニゴイを捌いて背骨と腹骨に着いた身を焼いて食べた。

恐る恐る食べたら美味すぎる。癖もない。何で皆敬遠するんだろう?。見た目なのか?。身の方は明日塩焼きとバター炒めにする。

そうすると骨が取れやすい小さい子供にはチョット危険かな。使用したルアーはかみさんが上で俺が下。かみさん、とにかく入れ掛かりだった。仮に全部取れたら30匹楽に越していたと思う。なんつったって昨日はパニックにはならなかったが合わせがヘタ。最後のやつは相当大きかったようだ。ニゴイの80㎝くらいじゃなかったかなあ。やはり自然界の魚迫力は半端じゃアないみたいっだって。
じいちゃんたちの野球の試合がグランドコンディション不良の為中止。12時に上野原に着いた。かみさん、おにぎりを食べて4個連をキャスト。いきなり50㎝のニゴイをゲット。その前にワカサギのオスが掛かった。

その位ワカサギがいるんだろう。あちこちで跳ねがある。今日はフッキングの後のパニックはなくなったが、合わせがいまいちでバラシが多い。最初に掛けたのは10分位でスムーズにネットイン。

無事ゲット。その後ウグイの30㎝クラスと20㎝クラスを5匹ゲットしたが10匹以上バラしてる。最後に俺の作った竹竿が満月になっていた

でかかったみたい。じいちゃん!。30㎝のウグイと管釣りの30㎝のニジマスとは比べ物にならないね。やっぱり自然は凄い。大満足で帰路に就いた。